第一子出産で女性社員は60%が退職する
第一子出産を機に退職する女性が60%に達するという。女性の社会進出と活躍はアベノミクスの第三の矢、成長戦略の柱の一つだ。しかし女性のもう一つの社会貢献である出産・育児が、女性を社会的活躍の場から遠ざけてしまう現実があるということだ。
また退職せずに出産・育児に挑戦した女性を、育児勤務や残業ができないなどの理由で「マミートラック」という戦力外の扱いをする企業も少なくはない。
「『マミートラック(母親コース)』。出産を機に仕事を軽減する代わりに用意された、キャリアと無縁のコースをこう呼ぶ。将来展望がなく離職にもつながってきた」。(2014年1月16日付日経新聞朝刊)
「マミートラック」は本気で女性を活用しようとは考えていない企業が、女性の活用という看板をとり繕うために用意した建前だけ仕組みだ。
逆に「マミートラック」に乗せられたマミーたちはいつの間にか戦力外の居心地の良さに安住して、社会での活躍という厳しい挑戦を回避してしまう。
このようにして女性の社会的活躍と出産・育児の両立が成り立たない現実がある。この状況を変えない限り本当の意味での女性の社会進出と活躍は期待できない。
多くの女性が出産退職するわけ
多くの女性が出産退職するその要因は出産後の女性にかけられる負担が大きすぎるという現実だ。仕事をしながら通常の家事に加えて育児の負担を背負い込むのは不可能だ。一人で背負い込まざるを得ないために退職を余儀なくされるということだ。
出産・育児に携わる女性の負担軽減のために
出産・育児に携わる女性の負担を軽減するにはまずもって保育園の待機児童をゼロにすることが最低限の必要条件になる。
そのうえで家事と育児の負担を男女が等分に負担することが十分条件になる。しかしこの条件の実現は一筋縄ではいかない。まずは男性の意識改革が必要になる。共働きを続けるには家事と育児は男女の共同作用として漸く成り立つという意識改革だ。
男性が意識を変えて保育園への送迎の負担を分担する行動が改革の第一歩になる。しかし男性が意識を変えて週に2回以上保育園に迎えに行く義務を果たそうとしたときに大きな壁にぶつかることになるはずだ。
企業経営者の意識も変わらなければ女性の負担は軽減されない
育児中の男子が保育園に迎えに行ったり、家に早く帰って家事をこなすには残業する日を圧倒的に減らさなければならない。働き盛りの男性社員が残業ゼロで仕事をこなすには、企業全体で家事・育児は男女同等の負担で乗り越えるという意識を醸成しなければなりたたない。つまりは女性の家事・育児の負担軽減のためには、育児中の男子社員の仕事の負担の軽減がまずもって求められる。企業経営者がそうした意識改革を率先して実現することが決め手になるということだ。
さいわいICTの発達は「どこでも仕事場」の環境を簡単に用意することを可能にしている。こうしたテクノロジーを活用すれば育児中の家庭での育児・家事負担を男女同等にすることに大きな障害はなくなるはずだ。
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Reynalda Billiot (木曜日, 02 2月 2017 13:34)
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